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付かない電気
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作詞 瀬咲 夕映 |
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君がいなくなった夜
僕の家の風呂場の電気が付かなくなった
そんな些細なことさえ悲しくて
暗い中頭を抱えて泣いた
君の使っていた歯ブラシも
布団も何もかもあの日のまんま
時を止めたはずなのにまた陽は巡る
止まっていたのは僕だけだった
君のぬくもりさえ
もうあんま思い出せないな
こうして全部を忘れてくんだろうな
最後に見た君の傷ついた顔
あれが最後だって分かっていれば
もっと気の利いたことも言えただろ
何であんなこと言ったんだろう
君は優しいから僕の言葉も
きっと許してくれるんだろう
だけど思い出すたび自分を責めるよ
意味のないことだって分かってはいるけど
付かない電気を
今日付け替えてみた
あまりに明るくてまた泣けてきた
君にもし会えるなら訊きたいんだ
僕と出会えて幸せだったのかと
それで確かめたいんだ僕と君が
重ねた月日のその意味を
自分で思うのは
ただの独りよがりだから
誰でもいいからその言葉が欲しいんだ
君はもういない分かってるよ
僕の中の君だってただの幻想だ
だから振り向きはしないよ
歩いていかなきゃね君のいない未知を
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