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桃の香り
作詞 織田碧
真っ白な足袋が少し泥で汚れました
あなたが見えるまでこの橋で待ちます
傘を持つ手が徐々に冷えてきて
降り注ぐ春の雨がぼやけて見えた

母からのお下がりの羽織を着てみました
お気付きになったのなら何かおっしゃって
冬の黄昏時にあなたは私を好きと
夢と現を行ったり来たり数日間

怖いのは
本当はこれが全て夢であった事
そうならないように 毎朝 起きて願う
私はあなたの後姿も好きです
だけれども
後姿のままで何処かへ行かないで
庭に咲いた桃の花 小さくて 私の心ね
私はあなたの全てが好きだと気付いたの

少しだけ乱暴にも聞こえる言葉達
それがあなたの素敵なところでもあるの
抱き寄せてくれた時の手が暖かくて
泣いてしまいそうになったのです

悲しいのは
約束の刻になってもあなたが来ない
きっと何かがあったのね 平気よ 待つわ
悪びれない声を聞きたいだけなの

あなたは
小走りでやって来ては微笑んで
肩には暖かい雨が滲んでいる いやだわ
思った通りの言葉で泣いてしまった

ねえ 美味しいお店に行きたいわ
面倒くさそうにしているのに
あなたは もう 歩き出して 私の手を引いてる

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 桃の香り
公開日 2007/02/15
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ 片思い
コメント 大好きな時代劇の人物を思い描きながら書いてみました。えらい恥ずかしいです。
織田碧さんの情報













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