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期待と悲しみ
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作詞 KENGO |
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夕べからやけに溜め息が止まらなくて
とことんビールを流し込んだ けれど
朝日がやけに眩しい街並みを見上げたら
ビルの狭間の暗い空の姿はもうなかった
悲しみに囚われそうになりながらも
声をあげて泣くことも出来ずにいて
涙を見せることを躊躇う仕草ですら
いつからか出来なくなっていたのさ
誤魔化すことはやめたはずなのに
偽ることはやめたはずなのに
閉じこもることもやめたはずなのに
無邪気な自分の影を探し求めて
この時代を歩き続けている
テレビの中のコメンテーター
「日本は今、平和すぎる」と口にしている
ならばなぜに失われるはずのない
命が今日もまた失われるのだろうか
いつしか人は最大の過ちにそう
気付きながらも顔を伏せることを覚えた
これ以上、道を踏み外して生きていけるほどの
余裕なんてこの世界のどこにもないのに
悲しみを癒し生きる術を
喜びを抱いて生きる術を
憎みながらけれど愛し生きる術を
自分信じ答え探し生きる術を
やめてしまう理由なんてどこにもない
たとえ誰かがやめたとしても
たとえ誰もがやめたとしても
歴史がそれを認めたとしても
人が人をやめてしまえる理由なんてどこにもない
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