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唇の切れた唄
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作詞 後町 千花 |
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君は泣いていた
君は唇を噛締めているね
とっても痛そうだ
悲しくて、悔しくて、
体の真ん中砕けそうだね。
わかっているつもりだよ、僕なりに。
ただひたすらに泣き声をこらえる君が
辛くて辛くて、僕も泣きそうだよ?
泣かないけどね、僕は。
今大切に思うのは、君の弱い背中。
怪我に耐え切れるほど強くないくせに、
前を向こうとする。
走ろうとする、拳を、握ろうとする。
どうせ無理なんだろうから、僕は背中を
寄せるよ
まあるいその頭を撫でてあげる
あやすように撫でた背中は震えてないね。
君が強くないけど、弱くもない証拠だね。
君は泣き止んで笑った
君は涙目なのに楽しそうだね
もっと泣けばいいのに
溜めて、止め続けて、
またいつか泣き出すんだろうね
でも、もう僕は背中を寄せないでいると思う
彼はもっと上手な慰め方をするんだろうな
唇切れるほど噛締めて
泣いたりしないいんだろうな
やきもちに似た感情をさ、壊したいけど
無理みたい
誰か僕を慰めてあげて
背中をやさしく叩いて、震えに気付いて?
僕がどんなに弱虫で泣き虫かわかるから
きっと君の泣き顔はきれいだ。
僕もきっときれいなんだ。
弱いヒトはきっと、何よりも
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