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Sky's Blue
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作詞 ビスケット |
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なんだかんだ言って ずっと先伸ばしてたけど
気づけばもう受験生 しぶしぶ講習に出向いた
窓の近くの左から二番目 その席の隣に君の席
いつもの空が 君の蒼に見えたのだなぜだろう?
急に降りはじめた雨で 僕は無言で傘を差し出す
君は戸惑いながら そっとありがとうとつぶやいた
あの日 僕をすり抜ける 君の香りにはっとした
それは どことなく懐かしくて まだ知らない香り
きっと君は 僕のこと 何も感じてはいないだろう
でも ほんのわずかでも僕が 君の心にありますように
ありふれた風景とは なんだか違う気がした
教室の白い壁に どことなく親近感がわく
君のケータイから流れる 繰り返す甘いメロディー
誰とつながってるのか 君は微笑んで話してる
今日君が持ってきた僕の傘 でも午後にはまた雨で
そのまま使ってと言う前に 君は自分の傘を取り出した
雨が 冷たく そして優しく僕らを包み込んだ
立ち尽くした僕は そっと傘で顔を隠していたまま
どういたしましてって それしか言えなかった
僕が走り去った後の君は どんな顔してたんだろう
走って 走って 傘なんかもうどうでもよかった
あの着信の先のヤツが 見えてきたような気がして
さっき手渡されたばかりの傘の柄の
君のぬくもりが消えていく でも それを止められない
いまごろ君は 自分の折りたたみ傘持って 歩いてる
僕の傘の半径分 隣の席 それが君と僕との距離
埋められないまま もうすぐ講習が終わってしまうね
外に出ると 夏の香りが 僕の横をすり抜けていく
あぁ この香りだったのかなって いまさら気付く
空の入道雲とセミの声 いつから遠くなったのかな
僕は歩きながら 虹を探した
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