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X夢
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作詞 ちぐる |
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きらり、なにかが視界で歪んだの
なにかしら、触れてみたい、見てみたい、だけど...
当たり前のごとく過ぎていく時間の中で
ひとり 空の見えない窓に隠れて、
自惚れた日々を忘れなさいと、言い聞かせながら
折り紙で鶴を折っていたの
矛盾に呆れて、どうか行ってしまわないで
ぽつり、雨の音が聴こえてくる
その音さえもうるさくて、外へ逃げ出した...
溶け込んでしまえば、紛れてくれるかもしれないと
裸足なら、恐くないから
現実逃避できないように、足を血で滲ませて
鶴を握って走ってみたの
迫り狂う恐怖の中で、
ほんの一瞬、きらり、なにかが視界で歪んだの
なにかしら、触れてみたい、見てみたい
繰り返される哀しみに怯えて、なにもせずに佇むよりは
哀しみながらも歩けば、いつか 光さえも差し込んでくれると
だれかが、言っていた
わたしの鶴に願いを込めて、どこへ届けようか?
いつか綺麗な瞳を持って、
わたしのもとへ、帰ってくるようにと願おう
そしたら寂しくないから、
薄く開いた瞼に思う、すてきな夢を見たのだろう。
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