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まがいもの、
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作詞 ちぐる |
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虚しさに覚えた愛なんて、所詮夢が見せた、まがいものさ
小刻みに震え出す声に、伸ばす指先さえ冷たくて
渇いた喉も癒せない、悪夢の日々が続き 弱弱しく
やるせない柵に怯え、それでも尚求めていたのでしょう
声にならない愛しさを
狂気じみた言葉を吐くその口元は、
上手く嘲笑えずに歪んで、皮肉も言えずに閉ざされる
嘘の狂気など、すでに悟られて
見え隠れする透明な雫に、幾人が微笑ったことだろう
その事実さえも否定する、それはもはや愚か
路上に捨てられた羞恥心、拾ったのはいつだったか
止まぬ雨の中、捨てきれずに抱き締めて立ちすくんでいただろう
淡く澄んだ瞳を、忘れるわけがない
そのままで、そのままで、ただ声に出さずに祈ったけれど
広げた腕の隙間も虚しく、
いつだったろう、きみが消えてしまったのは
ぼくがただ、否定し続けた夢なのだろうか、それとも
きみのせいなのか
瓦礫の上で微笑うきみを仰ぎ、せせら笑う風が痛い、
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