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傘のない雨宿り、
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作詞 ちぐる |
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もしも幼いこの頭が正しいのなら、甘えてもいいですか
その腕に、ほんの少しの時間だけ
あたしにくれませんか?
いろんな文字を見て来たけれど、どれも優しくなんてなかった
当たり前で在り来たりで、振り向く必要さえもない
引き出しはもう、残ってないとあたしに教えて
薄く笑いを浮かべて、愛しさもなにも残さずに消えた
狂おしいほど永い月夜、「きれい」と言えないあたしは脆く
儚い夢を両手に抱いて、眠れぬ夜の目覚めを恐れて、
ただ形のない確かなそれを、ぬくもりのない体に沈めて
移ろいゆく日々など、無視して
両手を広げて立つ人は、ほんの少しの憎悪さえ見せずに
知らなかったぬくもりを教えてくれた気がした
それさえも、零してしまいそうで恐れた、だから抱き締めた
あたしが抱えるものは全て、形なんてないけれど
その腕だけは、どうか触れられますように、
求めるぬくもりが、そこに待っていますように、
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