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まだ、
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作詞 ちぐる |
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知って欲しいと嘆きながら、口を噤んだ僕は、
羽を折られたことに気付かずに、首をかしげるハトのように
無能ですか?
今更ながら僕に尋ねよう、
しあわせな言葉を吐いてみたいと、思いますか?
意思に反して思い出す
いつか訪れる「極楽」を夢見て笑ったけれど
その最果てに見えるのは「極楽」ではなく
見たことのない「憎悪」であったことを
愛して欲しいと涙しながら、その手を払った僕は、
立ち止まってくれたあのこを噛んで傷つけた、子犬のように
哀れですか?
愛しくも儚いあの日々を、未だ背負うこの僕は
「憎悪」に似た「恐怖」を抱いたまま
右足も出せぬ、
ひげを切られた、ねこのようなものだろう
今更ながら僕に尋ねよう、
しあわせな夢を見ていたいと、まだ思いますか?
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