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狂気の王室
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作詞 ちぐる |
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庭に咲いてた紅い薔薇たちの中、きみは麗しく
なにも知らないように、ただ微笑みを浮かべて
そこに立っていた、
煌びやかなシャンデリア、美しいドレス
響き渡る、上品な笑い声
穢れなど、なにひとつなくて、
この王室の中、だれもこの部屋の存在に気付かない
そこへ行きたい、愛するきみのいるもとへ
鍵のかかった冷たい部屋で、僕はただきみを待つ
いつか、この部屋の存在に気付くと、信じて...
ある夜、きみはひとり、その病に苦しんで
息苦しそうに、この部屋に手を差し伸べていた
だから助けたかった、僕が、救いたかった
なのに、
月明かりの下、青白い肌のきみは、うすら微笑んで
「 優しいね 」と言った、その麗しい唇で、この、
醜い僕に。
喜んでその手をとろう、きみが僕を、求めるのなら
しばらく眠っていたようだね、だけど、きみの姿は
紅い血にまみれて、まるで、薔薇のようで
麗しいきみは、僕の餌になっていた
血の匂いの漂う王室で、僕はただ、きみを待とう。
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