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空白の台詞
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作詞 GIMLET |
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学校の行き帰りを ジョギングに変えて
メガネも変えて 自分を鏡に映し出す
『人は見た目じゃない』と言うけれど
日々の生活が 顔に出ると思う
友人を変える気は さらさら無いよ
胸を張って 自分の友人だと言おう
みんな『オタクっぽい』と言われるけれど
僕の大切な 気の合う仲間だから
鏡の僕の顔は次第に 瞳が強くなる
日々少しずつだけど 自信が顔に出る
あとは僕の一番得意な 小説を彼女に送ろう
『恋する少年の物語』 片思いの彼女へと
一部ノンフィクションの この小説
キモチ伝わるように 教室でプロットを練る
一回り細い制服 親に買ってもらって
雰囲気も変わり 自分を鏡に映し出す
後は小説の完成のみだけど
最後の台詞が どうも思いつかない
ついに最後の台詞を決めて 「これを読んでみて」と渡す
彼女は小説が好きらしく とても嬉しそうだった
あとは僕のこのキモチに 彼女が気づくかどうかだ
気づかない方が都合いい 最後の台詞は自信作
一部ノンフィクションの あの小説
考え抜いた最後の台詞 思いだし緊張する
最後まで読んだ小説を 彼女が持ってやってくる
不思議そうに「この空白は何?」と 白い「」(かぎかっこ)を指さす
完全ノンフィクションの この台詞
「最初に見た時から、君が好き」 このキモチを言えた
そこを空白にしたのは 僕の台詞だから
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