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交差点
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作詞 GIMLET |
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僕は堤防を走ってく 練習場所の野球場へ
新入生の僕達は ノック・素振りの基本練習
君はミットを鳴らしてる 得意の速球を投げ込んで
並み居る先輩押しのけて 君は1年生エース
君が試合で投げる時 僕はネットの裏で見て
メガホンで君の名を呼び 少し羨望の眼差しも含め
君は『エース』僕は『補欠』 いつかは君のようになりたい
連戦完投 猛打賞 全て君の記録だよ
決勝で負けたけど 君の活躍を忘れない
僕等が交わることは無い そうこの頃思っていた
毎日堤防を走る 練習場所の野球場へ
その日僕は見たんだ 堤防で休む君の姿
声をかけて振り向いた 君の充血した瞳
その日を境にして 君は野球場から消えた
栄光の道は険しく 重い荷物を背負って歩く
君の悲鳴が聞こえたよ 助けに行くから待っていて
君は『エース』僕は『補欠』 君はみんなの憧れなんだ
遅くなるかもしれないけど 君の背中見つけるよ
1年後僕はついに レギュラーの座を掴んだよ
僕等が交わることは無い そうソレは間違っていた
レギュラーになった僕は その足で君の教室に向かう
今のチームに『エース』がいないと 訴える僕に
君は「どれだけ期待が重いか知ってるか?」
僕は「後ろの僕達が支えるよ」
自分のため 君のため レギュラーを目指したんだから!
それから数日経ったある日 丸坊主の君が現れた
「今から練習混ぜてくれ」との 言葉に歓声あがる野球場
君は『エース』僕は『サード』 僕等の最後の大会
君の背中のナンバー1 とても大きく見えるよ
スタンドの歓声は 君の名前を呼んでいる
僕だけではないんだよ みんな君を待っていたんだ
負けた時本当に 僕等の試合は終わるよ
僕等はここで交わって それから自分の道を行く
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