|
|
|
部屋の中の僕
|
作詞 Kazutaka |
|
空気を入れ換えるために窓を開けたら
心地よい風が入ってきた
まとめていた紙が飛んで無くなってしまった
「別に使うわけじゃないから」
そう言って飛んだ紙を見届けた
堅苦しい生活に少しゆとりができて僕は休めた
テレビをつければ同じニュースばかり
楽しくない番組ばかりやっている
テレビを消して外を眺めた方が楽しいと気付いた
僕は遠い景色を見ながら深呼吸した
詰まっていた何かが弾け出した
呟けばいつも浮かぶのは友達の姿だった
沈み込んだ僕の気持ちを癒してくれた
それぞれの道を歩き始めた
僕らは2度と会えないのかな
問いかけても誰も側にいない
冷えかけたコーヒーのカップを手に取れば
歪んだ自分の顔が映って僕と僕が顔を合わせた
話し相手が欲しいと心から思った
部屋には僕しかいなくていつも1人ぼっち
外を眺めれば元気に遊ぶ子供が
僕を誘うかのように手を振っている
しばらく手を振ってからまたテレビをつければ
また同じことを喋っていた
楽しくないテレビ番組がまだ続いていた
誰かが僕を呼んだ気がしたから
ドアを開けて自分の部屋に招いた
2度と会えないだろうと決めつけていた
君が部屋の前で僕を待っていた
いきなりの再会に言葉を無くして
ひたすら顔を見合わせた
「元気だった?」
そんな普通のことを聞かれて
呆れたけど僕は笑ってしまった
それよりも君とまた会えたのが嬉しかった
冷えたコーヒーのカップの中から別れて
1人の世界から抜け出した
同じことを喋っていたテレビも消して
静かな部屋に2人きりの世界を作った
呟けば今は聞こえるだろう
辛く沈んでいた僕の気持ちを詰めた言葉が君の元へと
僕らはこれからも会ったりできるかな?
側には君がいて1度だけ頷いてくれた
君を見送った後に部屋に戻れば
僕の相手をしてくれていたカップが残っていた
また君と会えるなら
もう僕と僕が顔を見合せたりしないだろう
君がいるなら僕は寂しくない
|
|
|