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忘年会
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作詞 Kite |
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師走つごもり隈なき月の影のもと
おのづからすだくみな人のがりわたる
あらまほしきあらましとくいそぎしたためて
いまめかしききぬ着てそこはかとなくものす
らうがはしくののしるけしきかたはらいたく
などかはまめやかなる人たえてむつかるまじき
さるはさてもをこがましくせめてすさぶ
いはけなきまらうど飯もぞしたたむる
あてなる際ならでいやしくおとなふ
我えたがへですずろにまねびて
やがてはばからぬなりけり
うしろめたき空言もさはらず
うしろやすき心地してあるじながむ
あるじ終はりてことやうのところに具さられ
困じてことさむ心地もかるにやあらむ
愛敬ある人のかたちいとめでたく
おぼつかなきわびしさおぼえさせず
えならぬえもいはぬなまめかしさかな
人わろきみめなれど心づく
なでふ人のむつかしすさまじと思ふまじか
年ごろまもりてここらかたらふ
うるはしからばいとどよからまし
むすぶ水清らなりてかなしからむ
らうたし妹優にえんにさうなし さうなし
うつつにありがたきついでにて
なほえためらはずことことわりなりけり
しかれど似つかわしからざること
しるくいたづらなりて口惜し
さながら終はるはさうざうしき忘年会
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