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ランドメイカー〜ある孤児の歌〜
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作詞 遠野紫苑 |
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ママのいない夕公園でしゃくり泣いた
愛が欲しかったと今更思う
言葉でも分からない 心の奥底を
覗こうとして 貴方の胸の鼓動を聞いた
ミルクで育てられたわけじゃない
子守唄で育てられたわけじゃない
ただブランコにぶら下がって 世界を覗いた
逃げ場所だけが見付からなかった
君の誰かに触るには不向きな手で
僕の事を叩いてもいいよ なんて
時より気紛れな僕は 一人置き去り
教科書で見た“カゲオクリ”を空に
「彼女が茜空に 見付かればいいね」と
貴方は僕の 耳元齧り 脳みそ支配
無様に ちぎり付く様に 星にしがみ付いて
羨望に支配される心を塗りつぶして
ミルクのビンは結局僕のために動く事なく
日の丸は僕の居場所にならない
言葉はいらないと言う人の嘆きは盾に
僕はそれに隠れるべきでしょうか ねえ神様
心を捨てようと言う人の温度を槍に
僕をどれだけ強くする気ですか ねえ神様
ねえ神様 ママの暖かさを
ねえ神様 哺乳ビンの感触を
ねえ神様 絵本を下さい
ねえ神様 僕を下さい
死んだ人で出来た夜空なんだ
それに覆われたここが世界なんだ
ここが僕の唯一生きる 世界なんだから
逃げ場所なんてもういらないよね
ママはあそこにいる 君はここにいるよ
僕のドアを叩いて ほら やってくる
滑稽 それでも生きるよ 貴方が(そして君が)望むから
僕にも明日は巻き戻されて 太陽来た
ダビングされたテープじゃなくて クレヨンで描かれた
暖かい絵本に僕はなるから
盾と矛でガチンコ ぶつけた答えを盾に
僕はそれを愛と呼ぶ事にします 愛しママ
神様じゃなく貴方の創造した命
君はそれを君だと 「僕だ」と呼ぶ事にしたよ
空 赤いよ ママはいないけれど
空 赤いよ まるで日の丸の様に
ねえ神様 僕は幸せだ
僕のママは 愛をくれたよ!
誰もいない灰建物で一人泣いた
跡は残るけど もう誰もいない…
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