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阿修羅姫
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作詞 遠野紫苑 |
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冒し甍の下 振り振り袖舞わしてみせる
愛と欲望 同意義でしょう?−否?
貴方のその唇 可笑しや アタシに下さいな
十五四、数えて花の歌 匁は刃になる
事が過ぎたら舞うのは証
アタシと貴方の目玉を通わせましょう
胸に秘めたる 欲望の糸 はきましょう
コツコツ カタカタ 指の音パキパキ
八つの愛で貫きたい 愛しい貴方が
貴方が貴方が貴方があああああああああああああ!
こんなにも貴方 温かい四肢がもんどり返り
慟哭止まる 「そんな馬鹿な!」
大地と空の境界で貴方はアタシを待つ
「また売りましょうか 姫の秘め路」
気持ち御幾ら? 専ら下賎なアゲハ蝶
歯軋りして嘲笑う 貴方は涙か微笑みか
静かに風が浚う
醜美漂わせて 毒林檎に唇這わす
虚偽と真実 要らないでしょうから
明日見るマナコの上 愁眉 明日にはないでしょう
「さよなら〜言葉は貴方へかアタシへか、」 餞た
酒宴に浮かべた紅花食み
巻き糸手繰りて九鼎を杯せよ
爪も唇 阿修羅姫は泣きました
貴方の 数多の 愛はもう此方へ
ないと!なななんということ!
四肢も擲ち(貴方の足少ない) 白濁
愛して愛して愛してぇええええええええええええ!
瞼抉じ開けて 無理矢理魂戻すとアタシ
この胸誓う 御旗を皮膚
地獄と天の境界で私はアタシを討つ
貴方の顔をば 帰しなさい
玉手毀して 癇癪玉は人肉蜘蛛
花魁峠にて貴方を幾年待ちましょう
穏やかに風が凪ぐ
大地と空の境界で貴方はアタシを待つ
「また売りましょうか いつかいつか」
御銭肌蹴て専ら下賎なアゲハ蝶
歯軋りして嘲笑う 二人は現か幻か
静かに風が浚う
ひゅうるりらら…胸に風穴御一つ
アタシはそして私になった
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