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螢光 (Second Night Ver')
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作詞 遠野紫苑 |
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空は紺地 ほのか純の黄
振り振り散らし あちらを覗く
片目盲の幼さ 芒踏みしめ
歩くまま 歩くまま 何処ゆこう?
蟋蟀の嘲笑 星を魅せた
「隻眼では“いのち”等半分しか見えぬだろうに」
「黙れ!私は―」と コトダマヒラリ
覗いた 魂 切っ先 澄んで
魂は光り逝く いつか僕らを導く為に
一つ炯々 綺麗事を思い出した
空が呼んでいた
「君は息災ですか?何処にゐますか?
話したい事も 話されたい事も
きっと沢山在る筈だから」 叫ぶ
刻は千もあった筈なのに ねぇ
雲隠れする夜半の月が 綺麗だ
心を掻き毟ったら たたら出た
(そうそう これが血なのだと)
大切に仕舞っていた 心の臓
(何故 君の顔がよぎるのだろう)
彼そ魂 握り締め すらり踊る
月を切り裂いたのは 我の咆哮ではない―でしょう?
ほわり 純の黄 涙へと血
幾許還った(孵った)? まだまだ足りぬ?
花の笑みは鉛に映り 波紋に浮かべた夜空
一つ炯々 それ以外 草陰に消ゆ
白い眼から 誰が流れ!
「私は此処にいます!此処にいるから!
直ぐに指切り叶えに行きましょう!」と
胡蝶の夢を掻き消す様に
お月様 草鞋の裏 見てたけど
蜻蛉は歩き出す 世界は止まった
何もない水辺で 光は手折れ
心刺し(志)の為に 何が為に
「きらきら ひかる おそらの 星よ」
子守唄代わり 口にして 融ける
星が落ちる 両手で掬う
羽根追い駆けた 憶殺ふたつ
幼き二分の一 光る尾抱き
歩くまま 歩くまま 何処ぞへと――
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