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金魚
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作詞 黒井一夜 |
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ぐるる ぐるり
廻る 廻り
まあるい硝子の中を赤が、廻る
向こうに映る赤が
こっちの赤を追いかけて
ぐるる ぐるり
空に映る赤にも
気付かず、共に
ぐるる ぐるり
餌を求め、他色を求め
交わるために
まあるい硝子の中を赤が、廻る
同じ赤が降りてきた。
一緒に踊る
ぐるる ぐるり
一緒になってみたかった。
だから 少し
少しだけ、体に取り入れた
一つの赤が、底に落ちる。
それでも
ぐるる ぐるり
まあるい硝子の中を赤が、廻る
狭い世界で一つだけ。
存在するのは 赤のみ
微かに緑も揺れたが。
狭い世界と気付かずに
今日も
ぐるる ぐるり
廻る 廻り
まあるい硝子の中を赤が、廻る
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