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休日に濡れ煎餅をかじる女子大生のうた
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作詞 暗黒くつした弐號 |
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ポテチとかが湿気ってるだけで
不機嫌になるくせに
キミはなぜか 濡れ煎餅が好きだった
あんなに湿気ってるのに…
二人でも食べきれないくらいの
濡れ煎餅を買い込んで
手をつなぎ帰った スーパーからの帰り道
「戸棚を開けたらそこに入ってる
それだけで、なんか嬉しいんだ」
キミがそう言って笑った あの帰り道が
どうしてこんなに遠いのだろう…
こんなにいっぱい残った濡れ煎餅
私一人じゃ食べ切れないよ?
あの日の濡れ煎餅 キミを待っているうちに
乾いちゃったから もう二人で食べれないね
「私はキミの何になれてたかなぁ?」
「私はキミにとっての濡れ煎餅になれていたのかなぁ?」
尋ねる相手の居ない質問 ただ胸の奥、呟く
一人っきりの部屋で
乾いたはずの濡れ煎餅
かじってみたら いつもより湿気っていて
そして塩辛い
悲しみの味がした
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