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レッドメアの白昼夢
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作詞 桐 |
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空中で手を掴んだ 空気の輪が雨に濡れて
挨拶も交わさないで 時計の針を見ていた
飛行機の刺繍は赤 機械的に寂しそうに
指先から叶えるのは 分かってたという台詞
ああ 優しげな理解と音の寝床
羨む眼には涙 すぐ月は半径を縮める
喉から声を あなたの声を
一人きりの写真で 捕まえた嬉しさを
モノクロの狭間で文字にする
この言葉は聴かない
誰一人聴いていない
夢見がち今日の場所も 偏在する意図の破片
忙しく奔りまわる あなたの知と黎明
ああ 悲しげな視線と屡のショー
際立つコントラスト また闇は範囲を広める
窓から腕を あなたの腕を
凍えながら喋った あなたとの思い出を
陽だまりの嘘から灰にする
この記憶は見えない
誰一人見えていない
どうしても苦しいものを世界から消せないなら
いっそもうこの心を捧げますから
何もかも感じられないのがいい
身体中の痛みが 重なった終演を
まなざしの夢から零にする
この光は知らない
誰一人知っていない
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