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Abreaktion
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作詞 桐 |
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きれいな指が 夢の二階の窓を撫でる
外に見える景色が暗く染まる
君は 空だけを 見ている
心の底に 澱(おり)のような感覚 溜まり
形さえも保てず やがて融ける
君は 何かしら手に入れ
やさしく 瞼を鎖(とざ)す
この声が掠れ、薄れ 次の世界がもう無いとして
眩い位置の答えなんかを 君は欲するだろう
僕はそれを拒むだけ 君の夢を壊すだけ
存在する意味なんて そんなもの
知らない糸で 明日の雲の流し方を
君は覚え 曇らす 罪も何も
君は そのままに なるだけ
話は終わる そして未来はひとつもなく
風のような気概も喪われる
君は 傍に居て囁く
それでも 目を覚まさない
この腕が手折れ、穢れ 君の世界はもう誰も居ない
逆らう神も真実さえも 君は看做すことなく
僕はそれを受け入れる 君の希望を忘れたら
存在する証さえ そんなものと
この声が掠れ、薄れ 君の世界に届かぬならば
独りの罰も軋む鎖も 君のために失くす
僕は信じることさえ 君を信じることさえ
存在するために ああ そんなものと
打ち棄てても 君はそれを赦すだろう
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