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マタ・ハリと交わす言葉を
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作詞 桐 |
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欲より飴と鞭を 並べた嘘の提示を
掻き毟る胸に 傷薬垂らして
死なない雨の夜に 汚い手真夜中に
朝焼けの風を 叩きつけるように
募る焦りだけ こちらの水は甘くなる
世界はそんなものと 切り捨てては
紡いだ言葉は 何時か誰か大事な人を
刃物のように 襲うでしょう
築いた景色は 何時か全て灰燼に帰し
恐れるままに 消えるでしょう
それでも 私は 貴方を 止めないの
この罪 絆して 見つめないで欲しい
狂わす性(さが)の祀り 想いは馳せるままに
突き刺さる明日は 天井を失くす
綴った自答の合間に 知らない雪の中に
首筋の傷を 宛がわす意図を
克てない数だけ こちらの空は蒼くなる
痛みは感じないと 生きられない
殺めた命は 何時か全てその身に還り
月日のままに 嘆くでしょう
沈んだ心は 何時か形作ったものを
切り取るように 放すでしょう
それでも 貴方は 私を 追うと言うの
その罪 忘れて 見つめないでいよう
八番目に愛する海は 帰るべき場所でもなく
歌う羽根の色はなくて 透きとおるように 重ねた
殺めた命に 何時か全てその手を合わせ
悼みのままに 見出して
紡いだ言葉で 何時か誰か大事な人を
甘い夢から 掬い出す
そのまま 貴方は 私を 忘れるの
それでも 私は 貴方を 忘れない
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