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朱
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作詞 桐 |
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こゝろ 手に縋る 病 扠(さて)置き
慈雨の河 如何に流れむ
眺む 流離(さすらひ)に 片せ かの山
悲壮知る などの鑑よ
大いなる朱の翼
掲げつつ誰(たれ)想ふ
違(たが)ひ 透かし合ふ 既往 咎めず
海(わた)の原 熱に染まりて
嵩む 刃傷(にんじやう)を 忘れ 生き行く
無骨なる 人の生き死に
甘美なる朱の誓(ちかひ)
捧げつつ蔓(かづら)切る
優美なる朱の詞(ことば)
危めつつ穹(そら)仰ぐ
関わらずとも 朱の一雫
矮躯(からだ)がひとつ 斜(なの)めとなりて
大いなる朱の翼
掲げつつ君想ふ
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本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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