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クラヤミ
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作詞 桐 |
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テレビのノイズが ただ背中に反響して
僕は今日を諦め 手放す
そんな風に生きて 誰かに騙されても
きっと何も 思えないだろう
モノクロの空には 浮かべた風船が
萎むのを 待っていた
叶えた願いの数は 人差し指で事足りる
クラヤミに彩るのは 甘い夢だけそれだけで
こんな眼界なんて 片手で拭い去ろうと
僕は無い手を 宙に投げ出した
心の整理を し忘れても狂わないで
僕は全て書き出し 燃やした
そんな風に死んで 誰もが蔑んでも
涙なんて 流れないだろう
片言の愛だけ 垂れ流すラジオの
電源が 切れたんだ
見上げた世界の人は 限りなく多くなっていく
クラヤミの抱き方を 僕は知らずに知っていた
たぶん存在だって 痛みが許してくれない
僕の声まで 奪い去っていく
その手を解いて 殺めた首筋を
なぞるその視線に 何かを見出した
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