|
|
|
Reality of Qoltage
|
作詞 桐 |
|
窒素の海の中で 僕は溺れていたようだ
泳いで辿りついたのは 誰もいない午後だけの現
世間擦れした僕の仲間の記録
証明写真もない
揺らぐ揺らぎに置いていかれるよ このままじゃ
苺の種を噛み砕くような愛しさで
誰かを愛しても綺麗に忘れる
茨の雨が降り注ぐような抱擁を
僕に下さい。お願い。
微睡(まどろ)む夢の奥に 僕を閉じ込めてしまう
塞いだ閂の上には 誰かの悲しみが固着(こびりつ)く
水平線の僕のこころはきっと
とても小さい碇
瑠璃の痼(しこり)が阻む逃げ道は 崩されて
終わりも 後悔も 全部要らない
足音は数回だけ鳴らし 僕は歩く
どんな痛みも肯(がえ)んずるような優しさで
誰かと接してもいつかは消え去る
どんな世界も嚥下するような理解だけ
僕に下さい。お願い。
だって戯言だろう こんなものは
失速してもまだ生きるなんて 無理なんだ
だから
月のビュランが突き刺さるような黎明を
僕に下さい。お願い。
|
|
|