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華染晶
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作詞 桐 |
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未だ僕は其れを捨てられずにいるさ
淡い朱色 翳して 舞う君を
時は遅く流れ僕をせき止めている
疎ましくて縁(えにし)を 切ってしまう
兆候が見え始めて 仮初を美しく彩る
転生を間違わぬ様 時の瀬を馨しく認める
今僕が君を此の手で殺めたなら
夜が新しく誕生する間にもう一度遭えるだろう
今僕が君を此の手で沈めたなら
陥れた眩い光は二度と戻らぬ
未だ僕は其れに誓いを立てた侭
強かな目 緩めて 乞う君を
華はやがて散り僕は堕ちるのだろう
海の中で煌く 水晶を
傀儡に指を切られ 陸奥を艶かしく枯らす
人生を誤らぬ様 此の腕で芳しく抱き締める
今僕が君の其の手を操ったなら
空に言葉を凋落させる間にもう一度繋ぐだろう
今僕が君を此の手で堕としたなら
慮ることも出来ずに二度と垣間見えぬ
染められた朱い渦に書き込まれた
何も知らぬ様に 何も言わぬ様に
君が何度僕を呼んでも応えることは出来ず
今僕が君を此の手で殺めたなら
夜が新しく誕生する間にもう一度遭えるだろう
今僕が君を此の手で沈めたなら
陥れた眩い光は二度と戻らぬ
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