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ねっとわーく
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作詞 桐 |
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「ここにいるよ」って声が聞こえた
知らない人の声だった
わたしはそれを無視して歩いていった
たったひとりの友達が去年交通事故で死んじゃった
結果、僕は一人きりになってしまった
「自己憐憫はやめたら? 見てて嫌になるんだ」って
妹は僕に唾を吐きたそうな顔をしていた
意味の無い行動はしたくないからって
昨日描いたレールのスケッチを破り捨てた
「ここにいるよ」って声がしたらしい
知らない人の声らしい
わたしは音楽聴いてて聞こえなかった
ずっとひとりで泣いていた人が急に立ち直るはずが無い
畢竟、僕は一生をここで過ごすだろう
事件にしてしまおうよ 過去はそれ以外じゃ直せない
狂ってもいつも同じ難しい問いを投げかける
異議は無い衝動に従って踊る
基本的にルールは守らずにかっこつける
「ここにいるよ」って声が聞こえた
知らない人の声だった
わたしはそれを無視して歩いていった
目の前を通過した連絡回路に
声をぶち込む作業をやめる
何処にいたって同じ 何時になっても同じ
あなたは聞いてくれない
「ここにいるよ」って声が聞こえた
知らない人の声だった
「ここにいるよ」って声が途絶えた
急に心配になってきた
わたしはようやく扉を見つけて開けた
そこにいたのは男の人だ
知らない人が泣いていた
わたしは謝りながらその人に触れた
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