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pathos
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作詞 桐 |
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僕の腐った死体は長期的に晒され傷むまま
厭きられて捨てられて自由になった29世紀
見渡す限りの荒野で誰もいないので部屋に篭りきり
疎まれて睨まれて強くなってった理由をください
見えない目も 触れない手も 何も食えないこの口も
過去の遺物って 思い出の品って ややこしいなぁ 忘れちゃえよ
悲しいって何でしたっけ ほらこんなに綺麗なのに
人一人いない景色は もうこんなに美しいのに
どうして何か大事なものを 忘れてきた気になってるんだ
いいや 気にならないよ 何もこれ以上必要ない
夢を失った肢体は魂が抜け落ちたかのように
盗まれて落とされて自由を知った21世紀
人目を憚りすぎたり迷惑だと自分を捕まえても
逃げられて燃やされて息をしていた理由が欲しいよ
眩んだ目も 撃てない手も 何も言えないこの口も
持ち腐れだって 大切なものって どうでもいいよ 失くしちゃえよ
悲しいって何でしたっけ ほらこんなに楽しいのに
僕以外いない部屋にて もうこんなに自由なのに
どうして何かやるべきことを 忘れてきた気になってるんだ
いいや 頭を振った 何もこれ以上望みはしない
あくまで人間らしく人間を忌み嫌っているんだ
あくまで生き物らしく生きるだけを生きているんだ
それがだめかい それでもいいさ 誰の価値観に関わるつもりもない
君が僕を触れる手を 振り払う気さえ起きない
悲しいってこうでしたっけ ほら涙の感じがする
君の手が触れた途端に もうこんなに壊れたいのに
どうして君は「壊れちゃだめ」と いじらしい僕を咎めるんだ
いいや 分かってるよ 分からないふりをしたいだけだよ
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