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台の神(うてなのかみ)
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作詞 桐 |
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音の声の 風化する雨
物は朽ちて 誰もを 甘やかすように
風の土の 歪まない色
欲しいものは ひとつも 見えてこないで
時のジオラマ 半月の猫
みどりと太陽が 静かに
空気は昇り 僕は歩くだけ
弖は要らない 飲み物も ただ
抱き締められるような 錯覚のゆらぎ
動かぬ視線
町の道の 透過する虚
棲めば都と 密かに 佇んでいたい
未来はいつか 果てていくだけ
同じものに似た 感覚
痛みは壊れ 僕は沈むだけ
眼があれば 見ていられる そう
廻り巡るいのち 不自由なものと
語れる水に
階段の上に 台の神
見ていて 守るでも 敵意でもなく
ただそこにいるだけ いるだけ
蜘蛛の試み 僕は止まるだけ
留まる花 濡れている ああ
舞い降りる蝶から 空を見送った
揺らめく光
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