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気球
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作詞 桐 |
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あなたの腕がもがれ しな垂れた枝が咲く頃
わたしはいつものように ひとりで泣いているのでしょう
聞こえた声が途絶え 項垂れたわたしはしゃくり
あなたの腕の中で 心を失くしているのでしょう
仕方なかった悲劇も 歓びの記憶も全部
あの道に捨ててきたのに
あなたはそれを頼りに追ってくる
空を飛ぶ気球に乗って わたしの心は飛んでいく
青空は高く遠すぎたから あなたはいない
あなたの夢はきっと 叶わないと知っていても
わたしは笑わないよ わたしもそれを持っている
時計の針が壊れ 敵わないと知っていても
あなたは動かなくて いつでも笑っているのでしょう
罪びとたちの懺悔も たたかいの陰りも全部
あの道に置いてきたのに
あなたはみんな拾って追ってくる
空を飛ぶ気球に乗せて わたしの思い出さようなら
雲の上高く飛んでいくよう あなたはいない
明日の夢が育ち この胸で花を咲かせる
あなたはそっと笑い 記憶の隅の方で眠る
空を飛ぶ気球に乗って わたしの心は宇宙へと
青空は広く夢のようだと あなたは笑う
あなたはいない
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