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故郷
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作詞 マツカゼミカ |
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故郷の故郷はどこなんだろう?
私には帰る場所がありません。
私には私しか.戻れる場所がありません。
そう思ってしまう私をひどい裏切り者だと.
考えるけれど.それでも私は私にしか帰れないと思うのです。
故郷の故郷はどこなんだろう?
懐かしい故郷。いつも私を迎えてくれる大切な場所。
いつだって。待ってくれている場所。
だけどあなたの故郷はどこにあるの?
あなたを.待っていてくれる場所はどこにあるの?
やさしい懐に甘えていました。いつも。
包み込んでくれる温かさに安堵していました。
だけどここがなくなったなら.私はどこへ帰ればいいのだろう?
思うと足が竦みました。
それはいっそどこへでも行ける自由かもしれない。
だけど向かう場所は儚い消滅にもなりそうで。
故郷の故郷はどこなんだろう?
私はどこに帰ればいいのだろう?
…こんなふうに迷っている人.いったいこの世にどれだけいるんだろう?
待っているよ.と決めた瞬間。
私の体は地に繋がれた。
まるで木のように。
いつまでも。
旅する鳥がいつかとまる。
故郷の故郷は.ないのかもしれない。
私を待つ場所が私以外にないように。
故郷もただ待つだけ.それが役目なのかもしれません。
ただ.ここにいて。
ただ.待っている。
いつでも帰ってくればいいと。
生きている限り.誰かに向けて叫んでいる。
なにも見えなくなったなら。
耳をすましてみるといい。
どうか私の声が聞こえるように。私の唄が聴こえるように。
私は独りでもいい。
せめて離れて暮らす愛しい人に。ここから心を飛ばします。
待っているよ.と決めた瞬間。
私の体は地に繋がれた。
まるで木のように。
いつまでも。
いつまでも。
旅する鳥がいつかとまる。
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