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如月の唄 きさらぎのうた
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作詞 思 |
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暦の上では「春立つ」だなんて言っても
頬を滑る風は冷たくて そんな兆しもない
「どちらかと言うとどっしり座り込んでるね」
歩きだしてくれるのは まだずっと先の話
君が咲く空は一瞬其処だけ春の色を帯びて
寒々しい灰褐色の僕は ただ見惚れるばかり
寒がりな事を言い訳に此処に立ち止まったまま
本当はもうそこに来てるって分かってたけど
君の温もりで 冷たく凍った僕を春に融かして
あと一歩 踏み出したら 春はすぐ傍に居る
記憶の中では笑顔の君なんて居ないから
たまに見せるはにかんだ顔が 凄く新鮮だったり
「どちらかと言うと?別に嫌いじゃないけど。」
素直になってくれるのは まだずーっと、先の話
梅が咲く道はほのかに其処だけ春の香が漂い
寒々しい灰褐色の雲も 全部吹き飛ばそう
寒がりな僕もいつまでも此処には居られない
冬来たりなば春遠からじ 顔を上げたら
君の温もりで 冷たく凍った僕を春に融かして
あと一歩 踏み出したら 君はすぐ、傍に居る?
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