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ice
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作詞 you.K |
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「暑い」
ぽつっと吐き出した
この空白が嫌だったんだ
何にもない静寂が嫌いだったんだ
お気に入りの音楽なんか時間が経てば終わるじゃない
「ねぇ」
投げかけたってさぁ 返ってくるわけじゃないし
白い壁はひたすら影を落としていく
物の形をなぞるように
君とは違う僕の輪郭を
じりじりと照らすように
走る車の反射光が部屋に差し込んできた
壁に模様を作って一瞬で消えてった
そうやって光を浴びてセピア色になっていけばいい
限りない白が無限の可能性を示しているなら
僕にとってそれはつまり 限りない「無」しかないよ
ほらいくつも笑ってさ
アイス食べる君がいない
口で溶けて残ったアイスの骨格だけ残さないでよ
持ってくなら持っていってよ
ねぇ 僕もその中に混ぜてよ
分類するなら僕はどっちかな
きっと残ったアイスの骨格のほうだろうね
「暑い」
ぼそっと呟いた
その唇が好きだったんだ
何でもない二人が大好きだったんだ
お気に入りの音楽なんか君のお気に入りしかないじゃない
「ねぇ」
投げかけたってさぁ 返ってくる保証無いでしょ
白い目でこっちを見つめないでよ
物の順序をなぞるように
僕とは違う思考回路で
君は考えていたよね
走る車の反射光に目を細めて怒っていたら
壁の模様を追いかけてはしゃぐんだ
どうやったらそんな風に振る舞えるの?笑えるの?
限りない白が無限の可能性を示しているなら
君にとってそれはつまり 限りない「有」なんだろう
ほらいくつも笑ってさ
アイス食べた君がいない
口で溶けて残ったアイスの骨格だけ残さないでよ
捨てちゃうなら捨ててっちゃってよ
ねぇ 僕をその中に混ぜるの?
分類するなら僕はどっちかな
きっと残ったアイスの骨格のほうじゃないよね
「ねぇ」
どうして僕を置いてったの?
ねぇ また「暑い」って呟いてよ
ほらいくつも笑ってさ
アイス食べる君がいない
口で溶けて残ったアイスの骨格だけ残さないでよ
持ってくなら持っていってよ
ねぇ 僕もその中に混ぜてよ
分類するなら僕はどっちかな
きっと残ったアイスの骨格のほうだろうね
「ねぇ、暑いよ…」
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