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翼
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作詞 黒夜 |
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広げた翼は儚く散って
飛び立てずに
暗い闇に引きずり込まれていく
狭く冷たい鳥籠の中
膝を抱えて
叫び声は誰にも届かない
眠れない夜を数えて
その白い頬にまた一筋
涙の跡が残る
明けない夜はないと
誰かが云ったけど
夜がこない朝もなくて
全てを飲み込まれ
痛みを癒すこともできずに
哀しみだけがひしめき合う
こんな世界で
誰の言葉を信じればいいの?
生き急ぐ人波に流れ
辿り着いた
その場所には何があるのだろう
一度枯れてしまった花は
雨に濡れて傷つけられて
咲くことを忘れたの
粉々になっていく
過去も未来も全て
純粋な瞳はもう
握り潰されて
計算されて組み替えられた
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