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促成、私は叶わぬ黙想に生きる。
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作詞 哭 |
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思い耽り雨の下
時雨の粒が身体を冷やしていくので
どこかに温かいモノを求めるのでございます
ここから出してと叫ばない日は珍しい
ワタクシは太陽に届かない雨下に生きてる
動かぬ足(根)に癒えは無いの
だから
せめてこの眼で光を見たい
手を伸ばせば暖かな日差しが全身に広がるような
自由な世界に生きたい
この檻を糸のように解いてしまって
自由な・・・
願い事は願わないから楽しいらしいです
ワタクシ枷が重くて
立つ事もままならなくなったある日
一片の花が空中に咲いたのでございます
珍しい、可憐な一瞬に生きて絶える華
私とは違って過ちを犯す前に朽ちてしまう華
這って進みよる柵の傍で虜になる眼がどうかしている
私もあの華のように朽ちてゆけば
どれだけ楽だろうか
なんて考える自分が憎たらしい
何度も何度も地から空に上がる異色の華
咲き誇ることを忘れた華の名は無い
遠く遠くに枯れてしまった
可憐な華は要らないはずの泪を流し
檻の中で再び地に足を付けたのでございます
華は華らしく
動けぬままの枷に生ける華は
空に舞う火華に見取られ逝くのでありました
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