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振り向き帯楽
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作詞 哭 |
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聴こえぬ声
目先のアナタ見据えて震え超える恐怖
黒を帯びた黒髪
覗く衝動温除の如きささやかなアナタ
くり返しクリカエシ・・・
解けていく幻と去り過ぎてゆく欠片
砕ける私の心 旋律の滴る水が赤く染まる
---私にとって幻はアナタ
真実は私だけ・・・
足元は水浸し
凍える寒さと共にアナタは手を差し伸べて
私を奈落から救うと言うの?
暖かな蝋燭灯すだけのアナタ
身体は私の領域で凍えだす
---私なんてアナタにとっては幻
辻褄逢う世界はアナタが正解
そう・・・私は辻褄の合わない抜け落ちたピース
放っておいて
忘れるまで思いださないまま奈落へいらっしゃい
その時までは・・・
手を差し伸べてはいけないの
私が求めてしまうその前に朦朧の幻を抜け出して
目を開けて私を忘れて
開いてはいけない扉
見てはいけない場所
見てはいけない私・・・・
アナタは赤く赤く染まり
停滞の網を
裸足で乗り越えて・・・
嗚呼・・・アナタ(ギニョール)と呼ばねばならない
領域が私を飼い縛る
視界の心理は砕け散り
薔薇のような馨の櫻が惑わす悪夢
私を求めてしまった悪いアナタ
降雨停まらずの赤き染の憂き音---
白き素肌を衣に包み
過ちの傷跡を隠す羅刹の少女
涙は罪世界の夢幻の月を染め上げる
赤く赤く 世界を見ぬ暁に・・・
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