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セツナウタ
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作詞 妃芽 |
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あなたへ
このことば
聞いてくれてるか…
どんなに 遠くでもいいから
あたしの声
届いてる?
こんなに
近くにいるはずなのに
届くことのないあなたは
夕暮れ色に
顔を染めながら
校庭を走る
遠くの窓から
見つめるあたしに
きっと気づいていない
気づいてほしい
手を伸ばせば
届きそうなのに
決して届くことのない
まるで
砂漠のオアシスのように
近づくと
逃げてしまう
でも
そんなあなただから
好きになったんだ
遠いと思ってても
いつかは近づけるんじゃないか
って
そんな甘い夢を見ながら
もうどれだけのトキが
過ぎただろう
どれだけのトキが過ぎても
あたしの気持ちは
変わらない
世の中は常に
変わって
動いてゆく
あたしだけが止まっていて
取り残されそうで
あなたの後姿を
目に焼き付け
この夏も
セツナイ気持ちを
心に秘めて
あなたに
ウタを唄う
小さな
あなたのためだけの
愛のウタ
とどくことのない
「セツナウタ」
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