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下弦ノ月
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作詞 シロウサギ |
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少年は旅に出た
探し物を見つけるために
それが何かはわからないが
見つけてから考えるとしよう
広がるは白い砂の世界
備えはリュックサックにぶちこんだ
見送るヒトは誰もいない
あぁなんて楽しい世界
探し疲れて歩き回って
見つけたのは枯れたオアシスだけ
足跡も砂に消されて
振り返るも何も見えない
砂を掘り返してみても
叫んでみても答えるものは何もない
見渡す限りが不毛の大地
あぁなんて楽しい世界
水も食糧も無くなった
厳しい夜の寒さに凍え
少年はついに倒れこむ
乾いた砂がサラサラと
黒い髪を白く染める
最期の力を振り絞り
少年は天を仰ぐ
漆黒の闇の中
下弦の月が眩しく微笑んだ
あぁなんて楽しい世界
涙を流した少年は
最期に月に微笑みかえし
二度と開かない瞼を閉じる
少年の流した涙を
風が優しく吹き飛ばす
捜し物が何だったのか
今更尋ねはできないが
きっとみつかったんだろう
あぁなんて楽しい世界
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