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時雨花火
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作詞 水 空 |
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鳥居の先で光る月が
あなたを照らし笑っている
儚き恋が終わる前に
祈りを捧げた時雨花火
梅雨も終わりカレンダーに
紛れ込んだ七の月
熱くなったアスファルトに
揺らいでいる陽炎
あなたと二人歩き出したこと
未だ微かに記憶の中
霞みゆくのをただ恐れていた
明日の先を見上げながら
私は一人で泣いている
ポタポタ落ちる一雫も
最初で最後の時雨花火
恋が終わり切ないとか
寂しいとか辛いとか
耐えきれずに空の果てで
羽の折れた鳥のよう
遥か彼方 飛び立ったあの日も
今や叶わない夢
雨上がりの虹を掴もうとして
すり抜けたその七色の奥で
空は泣いた
月は笑う
梅雨も終わりカレンダーに
紛れ込んだ七の月
熱くなったアスファルトに
溶けて消えた時雨花火
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