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白史 〜似顔絵ルーズリーフ〜
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| 作詞 水 空 |
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理系なのにどうして 社会が必要なんだ？
まぁ やりたくないのは ただ面倒くさいからで
唯一他のクラスと 合同で受ける日本史
教室の移動さえ 煩わしかったのに
授業は自習時間 板書なんて写さない
白紙だった心に 何も書き込まないまま
指定された座席に 偉そうに腰を据えて
睡魔に襲われたら 大人しく寝たりもした
そんな日が続いたある日
必死にノートを写している君を 見つけたんだけど
流れるようなその髪で 見え隠れする横顔が
真っ白だったこの胸に ひたすら何か描いてる
数式とかが溢れてた ルーズリーフの片隅に
こっそり書いた似顔絵を 誰にも見せることは出来ず
資料集を広げて 引っ張ったアンダーライン
積み重ねてゆくたび 何も見えなくなるんだ
何度読み返しても 過去は過去のままだけど
あの続きのページは それでも変えられるのかな
それにまだ名前も知らない
君が隣のクラスだと知ったのも ずっと後のことで
切っ掛けさえも掴めずに ただいたずらに時は経ち
何度も読んだプリントは 僕の心を描いてる
優しく笑う似顔絵は そっと静かに消えるだけ
そこに宿った言葉さえ 何処かで見失ったらしい
憂鬱だったはずなのに 今日のこの日のこの授業
いつの間にやら楽しみで ずっと未来を描いてる
授業はもうすぐ終わるけど 終わらせるのは嫌だった
だから隣に君がいて 笑っているだなんてことを
馬鹿みたいに考えて
そっと教科書を閉じた
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