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ホームレスと少女
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作詞 麗理 |
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人々が 行き交う雑踏
汚い空気に よどんだ青空
煌びやかに輝く 電気と
耳につく うるさい音楽
人々の心の隙間を 埋めるかの様に
今日も俺は 空き缶回収
人間の 視線が冷たい
「 あんたら本当に 幸せか? 」
そう問いたくなる程の
大人達の 虚しい背中
― こんな世の中 腐ってる ―
ある日の夜
顔を上げると 俺を見ている
一人の少女
「 何見てんだよ 」
睨みつける その目も気にせず
少女は俺に 微笑かけた
「 これあげる 」
開いた小さな手に 大きな飴玉が一つ
「 同情かよ 」
そんな言葉しか 出なかった
少女は寂しそうに 帰ってく
飴玉を落として
人々が 行き交う雑踏
汚い空気に よどんだ青空
一つの飴玉
― 俺の心は 腐ってる ―
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