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花と少女
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作詞 porunoageha |
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なぞりすぎた
地図も涙の数も
重ねて見えなくなっていた
坂道の
上で見た流れ雲は
遠い思い出に消えていった
あの日を揺らぐ
真夏の西日のような
暑さをグラスに沈めて
自分の歳と
同じワインを注いで
歩んだ道の深みを知った
潮風が香る白い屋敷に
赤い日傘は一輪の花の様
思い出せない僕を見て笑ってみせた
君は波際に花を託した
溢れていく
不安を夜に隠して
鍵をかけては見ぬふり
口づけで
語った子守歌に
頬を埋めて朝を待つ
僕の足元に花が届いた
波に運ばれた白い花が
空はいつもの様に広がっていた
その下で人は変化を歩く
子守歌になり
僕を包んだ
残り香の向こうに
微笑む少女
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