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あい
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作詞 続きかおる |
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僕の部屋に来てどれくらいになるでしょう
あなたからもらった観葉植物が一つあります
毎日水をあげていればよいのだからと
強く言い聞かせられていたものの
いっこうに育つ気配はありません
こいつは一体何を企んでいるんだ
そう思って少し横から覗いてみても
ちっとも育つ気配はありません
あなたといてどれくらいになるでしょう
いつかのあの日を思い出しています
あなたが力の限りに出したか細い声は
僕の耳を伝いやがて涙は頬を伝うまで
優しい時間だけが流れました
いつだって二人でいるときは
すべて綺麗な色で染まります
鉢にはやがて新しい芽がありました
それからしばらく
雨が振る日が多くなり
陽のあたらない芽にとっては
退屈な日々が続いていました
そして遂にある晩にその芽は
小さくなって枯れてしまいました
その日からどれくらいになるでしょう
いつもその日を思い出してしまいます
あなたが僕を必要としなくなってから
僕の心を伝いやがて体が理解するまで
結構長い時間がかかりました
気持を入れ換える為に整理を始めてから
この部屋も沢山の物が新しくなりました
その中で見つけたものもあります
あなたがいつかくれた本当のプレゼントは
恋愛を形で示す証でも長続きの為の策でもなく
僕の中に眠っていた種を見つけて水を与えてくれたこと
それはいつだって大切な人を見つめる僕の二つの光
ありがとね
おかげで新しい芽が
もうすぐ生えてきそうなんだ
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