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ほお染め色
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作詞 続きかおる |
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徹夜をして仕上げた作品には
ふしぎと文句をつけられない自信があるように
あのコと並んだ夕焼け一本道には
どんな魔物が出ても逃げ切れる気がしていた
いつもそうやって僕らは勘違いして
目を閉じるまで作っている模型に今日も色を塗る
もうちょっとで完成なのに何かが足りない
絶対大丈夫だと念を押されたことには
ふしぎと不安を探したがるように
あのコを思う湯船の上には
悩みは絶えず浮かんでいた
いつもそうやって僕らは勘違いして
目が覚めるまで作っている夢に今日も色を塗る
あとちょっとで完成なのに何かが足りない
いつもそうやって僕らは覚悟して
溜め込んできた想いに今日切手を貼り付ける
いつもの帰り道で僕が大事にとっておいた
小さな勇気を打ち明けるとその瞬間に模型も夢も完成した
最後の色をつけたのは
僕の右手を握った小さな左手だった
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