|
|
|
ラブソング〜第六章迷い〜
|
作詞 火龍 |
|
あれからも、俺はちゃんと学校に行ってる。
母さんは行かなくなるんじゃないか心配だったらしいんだけど・・。
でも、俺は大丈夫!?シホには今日会って言うつもりだ。
シホなら一緒に頑張ろうって言ってくれる。
あれから会ってないから早く会いたかった。
学校の6時間目終了の鐘がなる。
俺はすぐに学校から出ようと思った。
「おい、かなた!?」
あつきだ・・・。
「何俺急いでんだけど・・・。」
「何言ってんの先生呼んでたぞ」
「へっ?」「お前なんかしたのか?」
「冗談。俺いつもいい子だし」
「なんだかな、まぁ早く行ったほうがいいぞ」
「わかった、ありがとう」
何だろう。俺何かしたかな?
そんなことを考えてると職員室が遠く感じる
「失礼します」
「あぁかなた。こっちA」
隣には・・・・・・「のぞみ?」
「お母さんから電話もらったぞ。体大丈夫か?」
「はぁいまんとこは」「そぉか、お母さんと話して何かあった時のために
のぞみにみててもらう事になったから」
「えっ。俺大丈夫です」「そうは言ってもなぁ、まぁ何も無いのが一番だが
何かあったらのぞみに言って。。。」
「はぁ・・・わかりました」
「あぁ、まぁそれだけだから。気をつけて帰れ」
「失礼しました」
後ろにのぞみがいる。
あの夜からなんかおかしい。
いちいちあいつのことが気になる
あいつが元カノだからかな
「まぁとにかくシホのとこ行くか」
そうだ、シホに会えばきっとこんな気持ち消えてしまう。
(今どこ?)
シホからはすぐ帰ってきた。(かなたの高校の校門の前)
「えっ?」あわてて外を見る。確かにいる。
こっちに気付いたのか手を振っている。
俺は走ってそこまで行く
「シホ、何でここにいんの?」
「彼女が彼氏迎えにきちゃだめなの?」
「いや、そんなこと無いよ。うれしいんだ」
「うそ!私に見られて困るものでもあるんじゃないの?」
「無いって」
膨れた顔をするシホがかわいくて仕方ないんだ。
つい笑ってしまう
「なんで笑うの〜もういいよ(泣)」
「ごめんて・・・。」
「じゃあチューして?」
「いいよ」
ゆっくり唇を重ねる。やっぱりなんか恥ずかしい。
目を開けるとおれは何故か後悔した
前にはのぞみがいた。
多分付いてきていたんだろう。
「のぞみ・・・。」
のぞみは何も言わず去っていった。泣いていた。
俺はその後姿を追ってしまった。
シホがいるのに。
「待てよ!」「なんで付いてくんの?私達何の関係も無いじゃん」
「じゃなんでお前も泣くんだよ」「関係ないでしょ」
俺の中で何かが切れた
気が付いたら俺はのぞみを抱きしめていた。
「ごっごめん。」すぐに離れようとした
そのときのぞみから抱きついてきた。
「私はやっぱりまだ好き!かなたのこと何回も忘れようとした
でも駄目だった。ほかの人と付き合っても駄目だった!」
「のぞみ・・・・・。」
「かなた・・・・。好きです」
「・・・・・。」
「ごめん、今の忘れていいよ。今はあの人がいるもんね
じゃあ。私行くね。バイバイ」
のぞみがだんだん離れてく。
「のぞみ、少しだけ時間をくれ・・・ちゃんと答え出すから」
「えっでも・・・。」
「シホのことは好きでもお前を忘れられない俺もいたんだ、だから・・・」
「わかった・・・。待ってる」
「おぉじゃあ。また」
今日あの後シホとは会わなかった。多分シホも分かっていたんだと思う。
俺がのぞみを忘れられないこと。
何で選ばなきゃいけないんだろう。俺はどっちも大切なのに・・・・。
|
|
|