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ラブソング〜第五章決意〜
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作詞 火龍 |
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母さんに言ったら母さん泣いてた。
少しの間一人にして・・・。
ひとつおかずをつまんで部屋に戻る
何もねぇなぁ・・・こう見ると結構広いんだな
「俺これからどうなんだろ」
シホには言えない。
でも、言わなきゃいけない。
(大丈夫?今から会えない?)
何回もシホからはメールが来た
まだ一回も返していない。
今はだめだきっと会ったら俺はシホに甘えてしまう・・。
携帯を握ったままベットにねころがる。
そうするといろんなことを考えている。
でも、いつの間にか眠っていた。
夢を見た。俺の病気が治ってシホと笑い会ってる。
「幸せだ」って言いながら横になって目をといじるんだ
でも誰かが俺を呼ぶ。懐かしい声で。優しい声で。
「かなた!」って。
誰?って言っても教えてくれないんだ。
ただ・・・「かなた」ってよんでるんだ
ゆっくり目を開ける。
そこにはのぞみがいた。
「かなた!」あぁあの声お前の声か・・・。
「まだ夢の中かよ」
「馬鹿寝ぼけんな起きろ」
「なんでお前ここにいんの?」
「回覧板・・・置きに来た・・。
そしたらおばさんが泣いてて。」
「聞いたのか?」
のぞみはただ首を縦に振った。
「そっか。聞いたか」
いきなり・・・俺は泣いた。
どんな時でも病気を知った時も親の前でも泣かなかったのに。
「かなた・・・?」のぞみの声がかすんでいく
「なぁ、俺死ぬのかな?死にたく・・・ねぇよ
なぁ・・・・いきてぇよ」
「かなっ・・。」
俺はのぞみを引き寄せて抱きついた
「頼む、少しこのまま。少しだけ」
「うん」
久々ののぞみのにおい・・・。
少し髪が伸びたかな?
「ねぇかなた?私ね。。今もかなたの事好き・・・。」
「うん」
「でもね、私またかなたを独り占めしたくなっちゃう
・・・・っまた・・・嫉妬してかなたに当た・・・っちゃう」
のぞみ。。。相変わらず泣き虫だ
「大丈夫。無理すんな。俺もたぶんまだお前のこと忘れられてないと思う
でもな、彼女できたんだ。お前にそっくりでいい奴なんだ」
俺は抱きしめる力を緩める。
「おれは病気治してあいつと幸せになる。だから、お前もがんばれ!」
のぞみはまた少し泣いて、落ち着いたら帰っていった。
俺は生きる。のぞみの為、自分のため。シホのために・・。
生きる・・・・・。
立ち止まるな。そこはまだゴールじゃない。
行かれても足を止めるな。
どんなに苦しくても。明日はまたくるから。
今は暗いくらい空でも。太陽が・・・きっと照らしてくれる時が来る
きっと光が差すはずだから。
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