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ラブソング〜第四章病〜
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作詞 火龍 |
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俺はシホと生きていく。
シホを絶対幸せにする。
俺らなら絶対幸せになれる。
今日も今からデート・・・・。のはずだったんだけど
なんか今日は熱っぽい・・・。
(今日は中止だな)
最近せきが止まらないし。のどがかなり痛い・・。
「かぜかなぁ・・ごめんシホ。今日病院行って来る」
俺はいいって言ったんだけど。
母さんが心配性だから・・・・。
仕方ない・・。
「大丈夫?付いてこうか?」
「俺はガキかって!大丈夫。じゃまたメールするは!」
病院は嫌いだけどシホに風邪うつすわけにも行かないし。
しぶしぶ病院にいく。
「菅原かなた君。今日はどうなさいました」
「はぁなんか熱っぽくて。のどが痛いんです」
「じゃあ念のため検査しておきましょうか」
「はい」
注射は嫌いだけどまぁ仕方ないさ。
優しそうな看護士達がどんどんことを運んでいく様子を
俺はただただ見ていた。
「今日の検査はまた後日お知らせしますので
一週間後またきてください」
やっと終わった。すぐにシホに電話しようと外に出る。
俺は驚いた。
「シホ?」
そぅシホが入り口の近くにいるのだ。
「かなた!どうだった?」
「ん〜まだ結果出ないけど。大丈夫ただの風邪」
「そっか、ならよかった」
「シホ今から暇?少し店入んない?」
「馬鹿、風邪引いてる人がいつまでも外にいない」
「へいへい〜」
「じゃあ、また明日」
「おうじゃあな」
あの時どうしてもって言ってシホとはなせばよかった。
もっと一緒にいればよかった。
あの時少しだけいやな予感がしたんだ。
少しでも一緒にいたいって思ったんだ。
〜一週間後〜
おれは病院にいた。
のどは相変わらず痛いけど熱っぽさはなくなっていた
「菅原かなた君」「はい」
名前が呼ばれる。
診察室に入ると曇った顔をした先生・・・。
いやな予感がした。
「かなた君・・。落ち着いて聞いてください
検査の結果君は・・・・癌です」
「はっ?癌?」
うまく言葉が理解できない。
俺が?癌?
「はは・・先生何かの間違いでしょ?」
先生の表情は変わらない。
「何度も確認しましたが・・・。あなたは癌です」
それからは何も聞こえなくなっていた。
曇った表情を残し淡々と話を続ける先生の話が理解できない。
「ふざけんじゃねぇ!俺が癌な訳ねぇだろ。なに調べてんだよ」
「かなた君落ち着いて」
看護士があわててとめる「っち」
その日は何も理解できないまま終わった。
シホになんて言おう。どう顔をあわせたらいい?
そのとき望みの顔が頭をよぎった
「くそ。。何でこんな時に・・・。」
おれはこれからどうなるんだ?
わからない・・わかりたくない。シホ・・・・・・。
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