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あの壁の向こうに
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作詞 優心 |
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あの高くて頑丈な壁
僕には無理だ
そんな言葉を吐いて
ひざをかかえて
壁の前で立ち止まる仲間
僕はその仲間と一生一緒にいられればいい
そう思ってたんだ
いつの時か誰かが言った
あの壁の向こうに何があるんだろう
そしてあの向こう側へ消える
一人また一人
僕はいっそうかたくなに縮こまって
去り行く仲間をうらやんでいた
僕には無理だ
けれど
ある時現れた君は
僕より小さな体で必死に壁をよじのぼる
僕より細い腕で必死に壁にしがみつく
僕は言う
『無理だよ』
君はあきらめない
そして問い掛ける
『無理だから、あきらめるの?』
ある時君は壁をのぼりきり
力尽き果てた
僕は君に言った
『かわいそうだ』
けれど君は力をふりしぼって言う
『生きててよかった』
涙があふれて止まらない
あの壁の先は暗闇でも
君の一言が消えない
無理だからあきらめるの?
奇跡なんておこらなくても
生まれつきの才能を持たなくても
君は言う、最後まで僕に
大切なのは壁をのぼる強さじゃない
あの壁の向こうをみても恐れない強さじゃない
こわくてもできなくても
あの壁の向こう
全てを受け入れ許せる
切ないまでの優しさなんだ
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