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Hobo
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作詞 フズ |
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にじむ暇もないこの世界で虹は作れないと思った
切なくも悲しく響くこのメロディーと詩を
聴かせる宛ても無くただひたすら歌っている
そんな彼の喉は声が出ないほど枯れ果てていた
今までの世界を見てきた彼の目には
見えないほどの温かさがここにはあった
トータルで数えてみればこの世界は
虚しい事の方が多いんだって彼はいった
枯れ果てて震える声は 1つ1つの言葉を大事に語っている気がした
そんな彼の「唄」を聞く人々は皆 彼を侮辱する人ばかりだった
世界の果てを愛する人々を彼は鼻で笑った
彼は世界の全てを見てきた人間だから
「放浪者」という名の十字架を背負いながら
長く飽きるほどのこの旅は無意味に終わろうとしている
空に虹がかかる日々を 待ち望む人たちは皆消えてゆく
彼はその中で唯一 あきらめることができた「放浪者」
彼は世界の「放浪者」
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