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涙に添える歌
作詞 apple*
小さな命の火は
固い土の上に燈された

揺れる炎は消えるその瞬間まで
空を見つめていた


奏でた四分音符は
僕の旋律の翼になった

生まれたてのメロディーは
風にまみれて灰になった




朝霧に隠れている
魅惑的な歌声が鳴り響いて

慈しみにも似た感情が
幻想的な彩りを漂わせると

状況は少し和らいで
心配はさらに溢れる




瞳の潤いは涙が原因ではなくて

閉ざした瞼の裏は熱い傷で一杯で

心の中にある
何よりも大切な"ソレ"は
迫害されたみたいに

宇宙を彷徨う



重ねた日々と積んだ屍の頂は
空のすぐ傍

手を伸ばせば
届きそうなくらいに

優しく触れれば
キスもできそうなくらいに








最期を見届けられたことを嬉しく思い

最期を迎えられたことを祝福します



貴方が唱えた魔法の詞と

貴方が叶えた願いの証に

新たな火を燈します



そして
貴方に最期の言伝をします









「寂シイ思イヲシテイマセンカ」










空に舞い上がった
人の姿をした"ソレ"は

優しく笑って


風に消えた

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 涙に添える歌
公開日 2007/06/17
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ その他
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